「実習がつらすぎて毎日しんどい」「もう看護師になるのをやめたい」と感じたことはありませんか。看護学生にとって臨地実習は避けて通れない道ですが、精神的にも肉体的にも追い詰められやすい時期でもあります。
この記事では、看護学生が実習でつらいと感じる原因と、それを乗り越えるための具体的な方法を紹介していきます。先輩ナースたちの経験をもとにした実践的なアドバイスばかりなので、今まさに実習中の方はもちろん、これから実習を控えている方もぜひ参考にしてください。

看護実習がつらいと感じる5つの原因
まずは、実習のどこに「つらさ」を感じるのか、よくある原因を整理してみましょう。
1. 指導者や看護師との人間関係
実習中に最もストレスを感じやすいのが、実習指導者や病棟の看護師との関係です。「質問しても冷たく返される」「何をしても怒られる気がする」といった声は非常に多く聞かれます。
指導者は忙しい業務の合間に学生を指導しているため、余裕がないときにはつい厳しい態度になってしまうこともあります。自分が嫌われているわけではなく、状況的にそうなっているだけだと理解することが大切です。
2. 記録が終わらない
実習後に待っているのが膨大な量の実習記録です。帰宅してからも深夜まで記録を書き続け、睡眠時間が2〜3時間しか取れないということも珍しくありません。睡眠不足はメンタルにも大きな影響を与えるため、つらさを倍増させる要因になります。
3. 患者さんとのコミュニケーション
患者さんとどう話せばいいのかわからない、沈黙が怖い、拒否されたらどうしようという不安を抱える学生も多いです。特に初めての実習では、緊張から思うように会話ができず、落ち込んでしまうことがあります。
4. 事前学習の負担
実習前には受け持ち患者さんの疾患について徹底的に調べる事前学習が求められます。初めての疾患ばかりだと調べ物に膨大な時間がかかり、実習前からすでに疲れ果ててしまうこともあります。
5. 実習グループ内の人間関係
同じグループのメンバーとの関係がうまくいかないと、実習期間中ずっとストレスを抱えることになります。グループワークでの役割分担の偏りや、態度の違いが摩擦を生むことがあります。

実習のつらさを乗り越える7つの方法
1. 「今日1日」に集中する
実習期間全体のことを考えると気が遠くなってしまいます。「あと何週間」ではなく「今日1日を乗り切る」ことだけに集中するのが、メンタルを保つ基本的なコツです。1日が終わったら、今日もがんばった自分を認めてあげましょう。
2. 指導者への対応法を工夫する
厳しい指導者への対応で大切なのは、言われたことをメモに取り、次回までに改善する姿勢を見せることです。「教えていただきありがとうございます」と感謝を伝えるだけでも、関係性が改善することがあります。
どうしてもつらい場合は、実習担当の教員に相談してください。指導者の変更はできなくても、間に入って調整してくれることがあります。
3. 記録の効率化を工夫する
記録にかかる時間を短縮するためのコツをいくつか紹介します。
- 実習中のメモを充実させる(帰宅後の思い出し作業を減らす)
- テンプレートを作っておく(SOAPの枠組みなど)
- 完璧を目指さず、要点を押さえた記録にする
- 先輩の記録例を参考にする(学校の図書室に過去の実習記録があることも)
4. 患者さんとの会話のきっかけを準備する
コミュニケーションが苦手な方は、事前に話題をいくつか用意しておくと安心です。天気や季節の話、テレビ番組の話、好きな食べ物の話など、日常的な話題で十分です。
沈黙を恐れる必要はありません。そばにいるだけでも患者さんの安心感につながることがあります。無理に話そうとせず、自然体で接することを心がけましょう。
5. 仲間との支え合いを大切にする
同じ実習を経験している仲間の存在は、大きな心の支えになります。「今日こんなことがあって大変だった」と話すだけでも、気持ちが軽くなることがあります。
実習の帰り道やLINEグループで励まし合う時間は、精神的な回復に非常に効果的です。一人で抱え込まず、積極的に仲間とつながりましょう。
6. 心身のセルフケアを行う
つらいと感じたときは、以下のようなセルフケアを試してみてください。
- 顔を洗う、深呼吸をする(リフレッシュ効果)
- 好きな音楽を聴く、好きなものを食べる
- 短くても良質な睡眠を確保する
- 休日にはしっかり休んで体力を回復させる
「休むのは甘え」と考えてしまいがちですが、心身の回復なくして良い実習はできません。自分を大切にすることも、実習を乗り切るための戦略です。
7. 相談できる場所を確保する
どうしてもつらいときは、一人で我慢せず相談しましょう。実習担当の教員、学校のカウンセラー、家族や友人など、信頼できる人に話を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になります。
身体に不調が出ている場合(眠れない、食欲がない、涙が止まらないなど)は、早めに学校教員や医療機関に相談してください。無理を続けることが正解ではありません。
実習中に心身の不調が続く場合は、我慢せず速やかに教員や学校の保健室に相談してください。一時的に実習を中断することも、自分を守るための大切な選択肢です。
実習を乗り越えた先輩ナースの声
現役の看護師に「実習で最もつらかったことと乗り越え方」を聞くと、多くの方が口を揃えて言うのが「あの時期を乗り越えたから今がある」ということです。
「指導者に厳しく言われて毎日泣いていたけど、卒業してみればあの経験が自分の基礎を作ってくれた」「記録が大変すぎて辞めようかと思ったけど、同じグループの友達と夜通し語り合って持ち直した」など、つらい経験を糧にして現在活躍している方はたくさんいます。

実習前にやっておくと楽になる準備
これから実習を控えている方は、以下の準備をしておくと気持ちに余裕が生まれます。
疾患の基礎知識を事前にインプットしておく
配属先の診療科で扱う主な疾患について、事前に調べておきましょう。実習が始まってからゼロから調べるよりも、ある程度の知識を持って臨むほうが断然楽です。
実習用のメモ帳を準備する
バイタルサインの記録用紙やよく使うアセスメントの枠組みを事前にメモ帳に貼っておくと、実習中にスムーズに動けます。指導者から言われたことをすぐにメモできるようにしておくことも大切です。
生活リズムを整える
実習中は朝が早いため、普段から早寝早起きの習慣を身につけておくと体への負担が軽減されます。
よくある質問(Q&A)
Q. 実習中に泣いてしまうのは普通ですか?
まったく珍しいことではありません。多くの看護学生が実習中に涙を流した経験を持っています。緊張やプレッシャーの中で頑張っている証拠なので、泣いてしまった自分を責める必要はありません。
Q. 実習を途中でやめたらどうなりますか?
実習を途中で中断した場合、単位が取得できず、卒業が遅れる可能性があります。ただし、心身の不調が深刻な場合は、教員と相談のうえで休養を取り、次年度に再チャレンジする道もあります。
Q. 実習先の看護師が怖いときはどうしたらいいですか?
まずは実習担当の教員に相談してください。教員が間に入って対応してくれることがほとんどです。また、怖いと感じる看護師も、あなた個人に悪意があるわけではなく、忙しさからくる余裕のなさが原因であることが多いです。
Q. 実習記録が書けなくて徹夜が続いています。どうしたらいいですか?
記録に時間がかかる場合、実習中のメモの取り方を見直してみてください。患者さんの反応やバイタルサインの変化をその場で細かくメモしておくと、帰宅後に思い出す時間を大幅に短縮できます。また、担当教員に記録の書き方を具体的に質問するのも有効です。
まとめ
看護学生の実習がつらいのは、指導者との関係、記録の負担、睡眠不足など複数の要因が重なることが原因です。乗り越えるためには「今日1日に集中する」「仲間と支え合う」「相談できる場所を確保する」ことが効果的です。
つらい実習を乗り越えた経験は、看護師としての大きな財産になります。無理をしすぎず、自分のペースで一歩ずつ前に進んでいきましょう。
参考:看護師になろう「看護実習が大変すぎてつらい!乗り切る方法」 / レバウェル看護「つらい実習、どう乗り越えた?」 / Indeed「看護学生はつらい?実習や乗り越え方も解説」


