「看護師に英語って本当に必要なの?」「どうやって勉強すればいいの?」と疑問に思っている方は多いのではないでしょうか。外国人患者の増加や医療のグローバル化に伴い、看護師にも英語力が求められる場面が確実に増えています。
この記事では、看護師が英語を学ぶ必要性から、効率的な勉強方法、英語力を活かせるキャリアの選択肢まで、実践的な情報をお届けします。英語に苦手意識がある方にも取り組みやすいステップを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

看護師に英語が必要な理由
なぜ今、看護師に英語力が求められているのでしょうか。具体的な理由を3つ挙げて解説します。
理由1:外国人患者の増加
訪日外国人の増加や在留外国人の増加に伴い、日本の医療機関を受診する外国人患者が増えています。特に都市部の病院や救急外来では、英語で対応が必要な場面が日常的に発生しています。患者の症状を正確に把握し、適切なケアを提供するためには、基本的な英語コミュニケーション能力が欠かせません。
理由2:最新の医療情報へのアクセス
医療に関する最新の論文や研究成果は、多くが英語で発表されています。看護研究や専門知識のアップデートにおいて、英語の文献を読める能力は大きなアドバンテージになります。認定看護師や専門看護師を目指す方にとっても重要なスキルです。
理由3:キャリアの選択肢が広がる
英語力があると、国際病院や外資系クリニック、海外での看護師勤務、製薬企業への転職など、キャリアの幅が大きく広がります。英語ができる看護師は市場価値が高く、給与面でも有利になるケースが多いです。
英語力は「あったらいいな」から「あったほうがいい」の時代に変わりつつあります。特に都市部の病院や国際医療に関わる施設では、英語対応力が採用の判断材料になることも増えています。
看護師が身につけるべき英語のレベル
「どのくらいの英語力が必要なの?」と気になる方のために、目的別に必要な英語レベルを整理しました。
レベル1:日常的な患者対応(目安:TOEIC 500〜600点)
問診や検査の説明、バイタルサイン測定時の声かけなど、基本的なフレーズを使えるレベルです。定型フレーズを覚えておくだけでも十分に役立ちます。
レベル2:詳細な医療コミュニケーション(目安:TOEIC 700〜800点)
患者の症状を詳しく聞き取り、治療内容を説明できるレベルです。医療英語の専門用語も一定程度理解している状態を目指しましょう。
レベル3:海外就労レベル(目安:IELTS 7.0以上)
海外で看護師として働くことを目指す場合に必要なレベルです。ネイティブとスムーズにコミュニケーションが取れ、医療現場での高度なやり取りにも対応できる力が求められます。
看護師におすすめの英語勉強法5選
忙しい看護師でも無理なく続けられる勉強法を5つ紹介します。
勉強法1:医療英語のフレーズを暗記する
まずは現場で使う頻度が高いフレーズから覚えていきましょう。問診・バイタルサイン測定・投薬説明・入退院案内の4場面で使うフレーズを優先的に覚えると、実践で即戦力になります。
- 「What symptoms do you have?」(どんな症状がありますか?)
- 「I’m going to take your blood pressure.」(血圧を測りますね)
- 「Please take this medicine after meals.」(食後にこの薬を飲んでください)
- 「Do you have any allergies?」(アレルギーはありますか?)
勉強法2:医療英語に特化したオンラインスクールを利用する
一般的な英会話スクールよりも、医療従事者向けのオンラインスクールの方が効率的です。HLCA(ハルカ)のような医療英語に特化したスクールでは、看護師向けのカリキュラムが用意されており、臨床で使える英語を実践的に学べます。
勉強法3:英語の医療ドラマ・動画を活用する
海外の医療ドラマ(Grey’s Anatomy、The Good Doctorなど)を英語字幕で視聴するのも効果的です。リスニング力の向上に加えて、医療現場で使われる自然な英語表現が身につきます。楽しみながら学べるので、モチベーション維持にもつながります。
勉強法4:医学英語検定に挑戦する
日本医学英語教育学会が運営する「日本医学英語検定」は、医療従事者の英語力を測る試験です。応用級(3級)を目標にすると、医療現場で通用する英語力の指標になります。明確な目標があると勉強のモチベーションが維持しやすくなります。
勉強法5:スキマ時間にアプリで学習する
夜勤の休憩時間や通勤時間を活用して、英語学習アプリで単語や文法を学ぶ方法もおすすめです。DuolingoやAnkiなどのアプリは無料で使え、短時間でも継続しやすいのがメリットです。

看護師が覚えておきたい医療英語フレーズ集
現場ですぐに使える医療英語フレーズをシーン別に紹介します。
問診時に使うフレーズ
- 「Where does it hurt?」(どこが痛いですか?)
- 「When did it start?」(いつから始まりましたか?)
- 「How would you rate your pain on a scale of 1 to 10?」(痛みを1〜10で表すとどのくらいですか?)
- 「Are you currently taking any medication?」(今、何か薬を飲んでいますか?)
処置時に使うフレーズ
- 「I’m going to draw some blood.」(採血しますね)
- 「Please relax your arm.」(腕の力を抜いてください)
- 「You may feel a slight pinch.」(少しチクッとするかもしれません)
- 「Please let me know if you feel dizzy.」(めまいがしたら教えてください)
退院時に使うフレーズ
- 「Here are your discharge instructions.」(退院時の注意事項をお渡しします)
- 「Please follow up with your doctor in two weeks.」(2週間後に外来を受診してください)
これらのフレーズはそのまま暗記して使えます。まずは問診と処置のフレーズから覚え始めると、実際の現場で即戦力になれます。
英語力を活かせる看護師のキャリア
英語を身につけた看護師が活躍できるフィールドは広がっています。
国際病院・外国人向けクリニック
東京や大阪などの都市部には、外国人患者を多く受け入れている国際病院や外国人向けクリニックがあります。英語が使える看護師は採用で優遇されることが多いです。
海外の医療機関で働く
アメリカ、オーストラリア、カナダなどで看護師資格を取得すれば、海外で正看護師として働くことが可能です。年収も日本より高い傾向にあります。
製薬企業・医療機器メーカー
外資系の製薬企業や医療機器メーカーでは、看護師経験と英語力の両方が評価されます。CRA(臨床開発モニター)やMSL(メディカルサイエンスリエゾン)などのポジションで活躍できます。
国際医療支援・NGO
国際的なNGOや医療支援団体で看護師として活動するキャリアもあります。国境なき医師団やJICA(国際協力機構)の看護師募集では、英語力が応募要件に含まれていることがほとんどです。

よくある質問
Q. 英語が苦手でも勉強すればできるようになる?
もちろんです。看護師に求められるのはネイティブレベルの英語ではなく、「医療現場で必要なコミュニケーションが取れる英語」です。まずは定型フレーズの暗記から始めれば、少しずつ自信がついていきます。
Q. TOEIC何点くらいを目指すべき?
日常的な患者対応なら600点、転職や海外挑戦を視野に入れるなら800点以上を目標にするとよいでしょう。ただし、スコアよりも「実際に使えるかどうか」が大切なので、スピーキングの練習も忘れずに。
Q. 勉強時間はどのくらい確保すべき?
理想は1日30分〜1時間ですが、忙しい場合は1日15分でも構いません。大切なのは継続すること。毎日少しずつ積み重ねることが、英語力向上への近道です。
Q. 看護師向けの英語資格にはどんなものがある?
看護師に関連する英語資格としては、日本医学英語検定(3級が応用級で現場レベル)、OET(Occupational English Test、海外の看護師登録で認められる医療専門英語試験)、TOEIC、IELTS Academicなどがあります。日本国内でのキャリアアップならTOEICや医学英語検定、海外での就労を目指すならOETやIELTSの対策が有効です。
まとめ
外国人患者の増加や医療のグローバル化により、看護師にも英語力が求められる時代になっています。医療英語フレーズの暗記、医療英語特化スクールの活用、アプリでのスキマ学習など、忙しい看護師でも取り組める勉強方法はたくさんあります。
英語力を身につけることで、国際病院や海外勤務、製薬企業への転職など、キャリアの選択肢が大きく広がります。まずは毎日15分から、英語学習をスタートしてみませんか。
参考リンク:HLCA 医療英語オンラインスクール / 日本看護協会 / TOEIC公式サイト


