「デイサービスの看護師ってどんな仕事をするの?」「年収は病院と比べてどう変わる?」こんな疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。
デイサービス(通所介護)は、高齢者が日帰りで利用する介護施設で、看護師は利用者さんの健康管理を担う重要な存在です。日勤のみ・夜勤なしで働けるため、ワークライフバランスを重視する方に人気の転職先となっています。
この記事では、デイサービスで働く看護師の仕事内容、年収相場、メリット・デメリット、向いている人の特徴まで詳しく解説します。

デイサービスで働く看護師の仕事内容
デイサービスでの看護師の役割は、利用者さんの健康管理全般です。病院のように急性期の治療を行うわけではなく、利用者さんが安全に一日を過ごせるようにサポートするのが主な仕事です。
1日のスケジュール例
デイサービスの看護師の一般的な1日の流れは以下のとおりです。
- 8:30 出勤・利用者情報の確認・準備
- 9:00〜10:00 利用者さんの受け入れ・バイタルチェック
- 10:00〜11:30 入浴前後の処置・健康状態の観察
- 11:30〜13:00 配薬・食事介助・口腔ケア
- 13:00〜15:00 レクリエーション補助・個別処置
- 15:00〜16:00 おやつ・バイタルチェック
- 16:00〜17:00 利用者さんの見送り・看護記録の作成
- 17:00〜17:30 翌日の準備・申し送り・退勤
具体的な業務内容
デイサービスの看護師が行う主な業務は以下のとおりです。
- バイタルチェック:来所時と帰宅前に血圧・体温・脈拍を測定し、体調を確認
- 服薬管理:食前・食後の配薬を行い、飲み忘れがないか確認
- 入浴前後の処置:傷の消毒、軟膏の塗布、皮膚の状態確認など
- 医療的ケア:インスリン注射、胃ろう管理、尿管カテーテルの管理、在宅酸素療法の管理など
- 緊急時の対応:体調急変時の応急処置、医療機関への連絡
- 健康相談:利用者さんやご家族からの相談対応
- 看護記録の作成:利用者さんの健康状態を記録

デイサービス看護師の年収・給料相場
デイサービスで働く看護師の年収は、病院勤務と比べるとやや低めの水準です。
- 常勤(正社員):年収350万〜450万円程度
- パート・非常勤:時給1,600〜1,800円程度
厚生労働省のデータによると、デイサービスで働く常勤看護師の平均年収は約450万円とされています。看護師全体の平均年収と比べると、50万〜70万円程度の差があるのが実情です。
年収が低くなる一番の理由は夜勤手当がないことです。病院勤務では月3万〜5万円の夜勤手当がつきますが、日勤のみのデイサービスではこの手当がゼロになるため、年間で40万〜60万円ほど差が出ます。
年収アップの方法
デイサービスでも年収を上げる方法はいくつかあります。
- 管理者やリーダーなどの役職に就く
- 複数施設を運営する大手法人に転職する
- 介護福祉士やケアマネジャーなどの資格を追加取得する
- パートから正社員に切り替える
デイサービス看護師のメリット
夜勤なし・日勤のみで働ける
デイサービスの最大のメリットは、日勤のみの勤務で夜勤がないことです。朝出勤して夕方には帰れるため、育児や介護との両立がしやすく、プライベートの時間を確保できます。
残業が少ない
デイサービスは利用者さんの帰宅時間が決まっているため、業務が終わる時間も比較的読みやすいです。急な残業が発生しにくく、定時で帰れることが多い職場です。
精神的な負担が軽い
病院のように急変や死亡のリスクが高い環境とは異なり、利用者さんの日常生活を支えるのが仕事です。精神的なプレッシャーが軽く、穏やかな気持ちで働ける環境が多いです。
利用者さんとじっくり関われる
デイサービスでは同じ利用者さんが定期的に通所するため、顔なじみの関係を築くことができます。名前で呼び合える温かい人間関係が魅力の一つです。
土日休みの施設も多い
日曜日が休みのデイサービスが多く、土日休みで働ける施設もあります。カレンダー通りの生活を送りたい方にとっては大きなメリットです。
デイサービス看護師のデメリット・大変なこと
年収が下がる
先述のとおり、夜勤手当がないため病院勤務と比べて年収が下がるのが最大のデメリットです。収入を重視する方にとっては、転職前にしっかり家計のシミュレーションをしておくことが大切です。
看護師が1人だけの施設もある
デイサービスによっては看護師が自分1人だけというケースも珍しくありません。医療的な判断をすべて自分で行わなければならないため、ある程度の経験と判断力が求められます。
看護業務以外の仕事もある
施設によっては、食事の配膳・下膳、レクリエーションの補助、送迎車への乗り降りの介助など、看護業務以外の仕事を求められることもあります。「看護の仕事だけに集中したい」という方には向かない場合もあるかもしれません。
スキルが鈍る可能性がある
病院と比べて医療行為の種類・頻度が少ないため、臨床スキルが低下する恐れがあります。将来的に病院に戻る可能性を考えている方は、この点を考慮しておきましょう。
デイサービスは施設ごとに規模や雰囲気、業務内容が大きく異なります。見学や面接時に「看護師は何人配置されているか」「看護業務以外にどんな仕事があるか」を必ず確認しましょう。

デイサービス看護師に向いている人
ワークライフバランスを重視したい人
夜勤なし・残業少なめで働けるデイサービスは、プライベートの時間を大切にしたい方に最適です。育児中の方、趣味や副業の時間を確保したい方にぴったりの環境です。
高齢者との関わりが好きな人
デイサービスの利用者さんはほとんどが高齢者です。お年寄りとのコミュニケーションが好きな方、穏やかな雰囲気の中で働きたい方に向いています。
自分で判断する力がある人
看護師1人体制の施設では、医療的な判断を自分でしなければならない場面があります。ある程度の臨床経験があり、自信を持って判断できる方が望ましいです。目安として3年以上の病棟経験があると安心でしょう。
看護以外の業務にも柔軟に対応できる人
レクリエーションの補助や送迎の手伝いなど、看護業務以外の仕事にも柔軟に対応できる方がデイサービスでは活躍しやすいです。
デイサービスと他の介護施設の比較
看護師が介護分野で働く場合、デイサービス以外にも選択肢があります。それぞれの特徴を比較してみましょう。
- デイサービス:日勤のみ・夜勤なし・オンコールなし。医療行為は少なめ。年収350万〜450万円
- 有料老人ホーム:日勤中心だが夜勤がある施設も。年収380万〜500万円
- 特養:日勤中心+オンコール対応。医療ニーズの高い入所者さんが多い。年収380万〜460万円
- 訪問看護:利用者さんの自宅を訪問。一人で判断する場面が多い。年収400万〜500万円
- 老健(介護老人保健施設):リハビリ中心。在宅復帰を目指す施設。年収380万〜470万円
デイサービスは介護施設の中でも最もワークライフバランスに優れた職場と言えます。夜勤もオンコールもないため、プライベートの時間を確保しやすいのが特徴です。ただし、その分年収は他の施設と比べてやや低めになる傾向があります。
デイサービス看護師への転職を成功させるポイント
施設の規模や看護師の配置人数を確認する
大規模なデイサービスでは看護師が2〜3名配置されていることもありますが、小規模施設では1名体制のことも多いです。初めてのデイサービス勤務であれば、看護師が複数いる施設を選ぶと安心です。
介護スタッフとの協力体制を見ておく
デイサービスでは介護スタッフと密に連携しながら働きます。見学時に看護師と介護スタッフの関係性がどうか、雰囲気を確認しておくとよいでしょう。
看護業務以外の仕事範囲を確認する
施設によってはレクリエーションの進行や送迎の手伝いなど、看護業務以外の仕事を求められることもあります。自分が許容できる範囲かどうか、事前に確認しておくことが大切です。
デイサービス看護師に関するよくある質問
Q. デイサービス未経験でも転職できますか?
はい、可能です。ただし、看護師1人体制の施設も多いため、臨床経験3年以上が望ましいとされています。まったくの新人よりも、ある程度の経験を積んでからの転職がスムーズです。
Q. デイサービスの看護師にオンコールはありますか?
デイサービスは日帰りの施設なので、基本的にオンコール対応はありません。施設を併設している場合は例外もありますが、通所介護単独であれば夜間の対応は発生しません。
Q. パートと正社員、どちらがおすすめですか?
ライフスタイルに合わせて選ぶのがベストです。収入や福利厚生を重視するなら正社員、勤務日数や時間を調整したいならパートがおすすめです。パートからスタートして後から正社員に切り替える方もいます。
まとめ
デイサービスで働く看護師は、夜勤なし・残業少なめで働きながら、利用者さんの健康管理を通じてやりがいを感じられる仕事です。年収は常勤で350万〜450万円程度と、病院勤務より低めではありますが、ワークライフバランスを重視する方にとっては大きな魅力のある職場です。
「夜勤のない環境で穏やかに働きたい」「育児と両立したい」という方は、デイサービスへの転職をぜひ検討してみてください。転職サイトに登録すれば、条件に合った非公開求人も紹介してもらえます。
(参考)レバウェル看護「デイサービスで働く看護師の平均給料」、看護roo!「デイサービスの看護師の仕事内容・役割」、ナースペースキャリア「デイサービスで働く看護師の仕事内容」)


