「もう少し収入を増やしたいけど、職場にバレたら困る…」と悩んでいる看護師は多いのではないでしょうか。民間病院に勤務する看護師であれば、就業規則で禁止されていない限り副業は法的に問題ありません。
この記事では、看護師におすすめの副業を10個厳選して紹介するとともに、副業が職場にバレないための具体的な対策も詳しく解説します。副業の種類ごとに収入の目安や始め方も紹介しているので、自分に合った副業を見つける参考にしてみてください。

看護師は副業してもいいの?
まず前提として、副業の可否は勤務先の雇用形態によって異なります。
- 民間病院・クリニック勤務:就業規則で禁止されていなければ副業OK
- 国公立病院勤務(公務員):地方公務員法により原則として副業は禁止
民間の医療機関であっても、就業規則で副業を禁止しているケースはあります。副業を始める前に、必ず就業規則を確認するようにしてください。なお、政府は働き方改革の一環として副業・兼業を推進する方針を打ち出しており、副業を容認する医療機関は増えてきています。
ちなみに、副業禁止の規定があっても、株式投資やFX、不動産投資などの「資産運用」は副業に該当しないと判断されることがほとんどです。ただし、勤務時間中に取引を行うのは本業に支障が出るため避けましょう。
看護師におすすめの副業10選
1. イベントナース・ツアーナース
コンサートやスポーツイベント、修学旅行などに同行して、急病人やケガ人の応急処置を行う仕事です。時給は1,700円〜2,200円と高めで、単発で働けるのが魅力です。看護師としての臨床経験がそのまま活かせるうえ、非日常的な環境で働けるため気分転換にもなります。
2. 健診・検診のアルバイト
企業の健康診断や地域の検診業務を担当します。採血や血圧測定などの基本的なスキルがあれば始められ、日給は8,000円〜12,000円程度です。春〜秋にかけてが繁忙期で、この時期は求人も多く見つかります。残業がほぼないため、体力的な負担が少ないのもメリットです。
3. 訪問入浴の看護師
在宅の要介護者のもとを訪問し、入浴介助時のバイタルチェックや健康管理を行います。1件あたりの時間が短く効率的で、時給も1,500円〜2,000円程度です。介護職スタッフと一緒に動くため、看護師一人に負担がかかる場面は少なめです。週1回からでも始められるので、まずは試しに体験してみるのも良いでしょう。
4. 医療系Webライター
看護師の専門知識を活かして、医療・健康系の記事を執筆する仕事です。在宅で好きな時間に取り組めるのが最大のメリット。看護師ライターは専門性が評価されるため、文字単価も高めに設定されています。一般的なライターの文字単価が1円〜2円なのに対し、看護師ライターは2円〜5円の案件が多いです。
始めるにはクラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサイトに登録し、医療系の案件に応募するのが手軽です。実績が積み上がれば、直接契約で高単価の案件を受注できるようになります。

5. オンライン健康相談
アプリやWebサービスを通じて、利用者からの健康相談に応じる仕事です。チャットや電話で対応する形式が多く、自宅にいながら看護師の知識を活かせます。1件あたりの報酬は500円〜3,000円程度で、対応件数が増えれば月数万円の副収入になります。
6. 看護師向けセミナー講師
看護学生や新人看護師向けの勉強会・セミナーの講師として活動する方法もあります。オンラインで実施できるため、自宅にいながら講師報酬を得ることが可能です。ストアカやココナラなどのプラットフォームを活用すると、集客の手間を省いて講師活動を始められます。
7. 医療記事の監修
Webメディアや出版社が制作する医療系コンテンツの内容チェックや監修を行う仕事です。1記事あたり数千円〜1万円程度の報酬が一般的で、空いた時間に対応できます。記事を書くよりも負担が少ないため、ライティングが苦手な方にも向いています。
8. デイサービスのパート
デイサービス施設での看護業務は日勤のみで、比較的落ち着いた環境で働けます。週1〜2日程度から始められるため、本業との両立がしやすい副業です。利用者との関わりが穏やかで、病棟のような緊張感が少ないのも特徴です。高齢者とのコミュニケーションが得意な方には向いている副業です。
9. コールセンター(医療系)
医療機関や保険会社のコールセンターで、健康や医療に関する問い合わせに対応する仕事です。在宅勤務が可能なケースもあり、時給は1,200円〜1,800円程度です。看護師の知識を活かしつつ、電話対応だけなので身体的な負担がほぼないのが大きなメリットです。
10. フリマアプリ・ハンドメイド販売
看護とは直接関係ありませんが、趣味を活かしてハンドメイド作品や不用品を販売する方法もあります。収入を得ている実感が持てるため、モチベーション維持にもつながります。メルカリやminneなどのプラットフォームを使えば、出品から発送まで手軽に行えます。
看護師の副業を選ぶポイント
- 本業のシフトと両立できるか
- 体力的に無理のない仕事か
- 看護師の資格や経験を活かせるか
- 在宅で完結できるか(バレにくさにも影響)
- 短時間から始められるか
副業がバレないための具体的な対策
副業が職場にバレる主な原因とその対策を解説します。
住民税の納付方法を「普通徴収」に変更する
副業バレの最大の原因は住民税です。副業で収入が増えると、翌年の住民税が上がります。通常、住民税は給与から天引き(特別徴収)されるため、本業の勤務先が「この人の住民税が高い」と気づくことでバレるのです。
これを防ぐには、確定申告の際に副業分の住民税を「自分で納付」(普通徴収)に選択することで、副業分の住民税が勤務先に通知されなくなります。確定申告書の「住民税に関する事項」欄で「自分で納付」にチェックを入れるだけなので、手続き自体は難しくありません。
SNSでの発信に注意する
副業の内容をSNSで発信すると、同僚や上司の目に触れる可能性があります。副業に関する投稿は匿名アカウントで行い、個人を特定できる情報(顔写真・勤務先名・制服など)は絶対に載せないようにしましょう。
同僚に話さない
職場の同僚に副業のことを話すと、そこから噂が広がるリスクがあります。たとえ信頼している相手でも、副業に関する情報は自分の中だけに留めておくのが鉄則です。特に飲み会の席など、つい気が緩む場面では注意してください。
副業先の選び方に注意する
本業の病院の近くで副業をすると、患者さんや同僚に遭遇する可能性があります。副業先は本業の勤務エリアとは離れた場所を選ぶか、在宅で完結する仕事を選ぶと安心です。医療系Webライターやオンライン健康相談など、完全在宅の副業なら遭遇リスクはゼロです。

副業の確定申告について
副業で得た所得が年間20万円を超える場合、確定申告が必要です。申告を怠ると延滞税や加算税の対象になるため、必ず期限内に手続きを行いましょう。
確定申告の際に必要な書類は、副業の収入がわかる書類(報酬明細、源泉徴収票など)と経費の領収書です。医療系ライターなどの場合は、パソコンや書籍代を経費として計上できることもあります。
確定申告は毎年2月16日〜3月15日の期間に行います。e-Taxを利用すれば自宅からオンラインで申告でき、税務署に足を運ぶ必要はありません。会計ソフト(freeeやマネーフォワードなど)を使えば、経費の管理から申告書の作成までスムーズに行えます。
副業の収入目安を比較
どの副業がどのくらい稼げるのか、一目でわかるように整理しました。
副業別の月収目安
- 高収入(月5万円以上):イベントナース、医療系Webライター(経験者)、夜勤専従ダブルワーク
- 中収入(月2〜5万円):健診バイト、訪問入浴、セミナー講師、コールセンター
- 低収入(月1〜2万円):オンライン健康相談、医療記事監修、ハンドメイド販売
副業は「本業の延長線上のスキル」を活かすほど高単価になりやすい傾向があります。看護師の専門知識や臨床経験を活かせる副業を優先的に選ぶのがおすすめです。逆に、看護とは無関係の副業は時給が低くなりがちで、本業との両立も難しくなります。
副業を長く続けるためのコツ
副業で成果を出すためには、無理なく継続できる仕組みづくりが大切です。以下のポイントを意識してみてください。
- 本業に支障を出さない:副業で疲れて本業のパフォーマンスが落ちたら本末転倒。夜勤明けの無理な副業は避ける
- 時間管理を徹底する:「週に○時間」「月に○円」と目標を決めて、ダラダラと時間を使わない
- 最初は一つに絞る:複数の副業を同時に始めると中途半端になりやすい。まずは一つで成果を出してから次を考える
- 記録をつける:収入と作業時間を記録しておくと、時給換算で効率の良い副業がわかる
- スキルを磨く:ライティングやカウンセリングなど、副業に関連するスキルを継続的に向上させることで、単価アップにつながる
また、副業を始めたばかりの時期は思うように稼げないことがほとんどです。最初の3か月は「慣れる期間」と割り切って、焦らずコツコツ取り組むことが長続きの秘訣です。

よくある質問(Q&A)
Q. 看護師の副業で月にいくらくらい稼げますか?
副業の種類にもよりますが、月2万円〜5万円程度が一つの目安です。イベントナースや夜勤専従のダブルワークであれば、月10万円以上を稼ぐことも可能です。医療系ライターとして実績を積めば、月10万円以上を在宅で稼いでいる方もいます。
Q. 副業がバレたらどうなりますか?
就業規則で副業が禁止されている場合、注意・指導の対象になることがあります。最悪の場合、懲戒処分の可能性もあるため、事前に就業規則を必ず確認してください。万が一バレた場合は、誠実に説明し、今後の対応について上司と話し合うことが大切です。
Q. 副業を始めるのに最適なタイミングはありますか?
本業で一人前に仕事ができるようになってからが理想的です。目安としては臨床経験3年以上がおすすめ。この頃には業務にも余裕が出てきて、副業に割ける時間も作りやすくなります。
Q. 夜勤がある看護師でも副業は可能ですか?
可能です。ただし、夜勤の前後に副業を入れると体力的にきつくなります。在宅で好きな時間にできる副業(ライター・監修・オンライン相談など)を選べば、シフトに影響されずに取り組めます。
Q. 副業で得たスキルは本業にも活かせますか?
活かせるケースが多いです。たとえば、医療系ライターの経験はプレゼン資料の作成や看護研究のレポート執筆に役立ちます。セミナー講師の経験は後輩指導やプリセプターとしてのスキルアップにつながります。副業を通じて得たスキルが本業の評価アップにつながることも珍しくありません。
Q. 公務員看護師でもできる副業はありますか?
公務員は原則副業禁止ですが、株式投資・不動産投資・フリマアプリでの不用品販売(事業規模でなければ)は副業に該当しない場合がほとんどです。また、講演活動や執筆活動は許可を得れば可能なケースもあります。必ず所属先の人事部門に確認してから始めてください。
Q. 副業で稼いだお金は何に使うのが良いですか?
まずは生活費の補填ではなく、自己投資や貯蓄に回すのが理想的です。資格取得の費用や将来の転職に備えた貯金にあてると、副業で稼いだお金がさらなる収入アップにつながる好循環が生まれます。

副業に関する税務上のルールは、国税庁のサイトで確認できます。看護師向けの副業求人は、MCナースネットやレバウェル看護で探すことが可能です。


